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エンタープライズ2.0研究室

社内ブログ活用研究会に参加してきました

社内ブログcomの主催されている社内ブログ活用研究会に参加してきました。

以前から無料公開されているレポートを読んで、一度参加したいとずっと思ってたのです。


・これから導入を検討しているユーザー企業
・既に導入しているユーザー企業
・業務分析からナレッジ改革につなげるコンサルティングベンダ-
・社内ブログ・社内SNSを開発している製品ベンダー
が一同に集結し、それぞれの立ち位置だからこそ気づける視点を持ち寄って
熱いディスカッションが繰り広げられました。


特に、「企業に導入する場合に上層部を説得するために整理しなければならないこと」
などは、多くの企業が直面している課題で、非常に興味津々なテーマでした。
つまり「投資対効果どう出してる?」って話ですね。


絶対の解はみんなまだ手探り状態だけど、
「ウチではこうしました」
「ウチの顧客はこうしてました」
「今後はこういうアプローチで目的毎に絞っていくべきではないか」
などなど、貴重な経験事例やビジョンを共有できました。

この研究会はディスカッションがメインで一方向のセミナーにはない
ナレッジの融合を感じることのできる会でした。

プロのファシリテーターにハンドリングされたナレッジワークショップはこれほど熱いのかと感動しました。


イントラnewsingも、企業内でこのような知と知の出会いを生み出し、融合・流通させていくコンセプト
の製品ですので、この感動をもっと世の中に届けていきたいと気持ちを新たにしました。

それにしても、このような場を主催されているCIJ様の姿勢が
また素晴らしいなと思いました。

通常、他ベンダーはシャットアウトすることも少なくないので、参加できるのかなと心配でしたが
快く招待して頂きました。


「囲い込んで独り占めをする時代はもうおしまい」
「オープンにして、自分の持つものを出せば、それ以上のものが返ってくる」
「世の中に生まれる価値を最大化するには、みんなの持つものを合わせるしかない。
 合わせていいモノできて、パイが広がれば、みんなハッピーでしょ?」

まさに今の時代で成功する要素をリアルで体現されていました。


検討中のユーザー企業にとっても、1方向からのセミナーを受けるよりずっと有意義な場になったのではないでしょうか。


「エンドユーザーのことを第一に考える企業が最終的には必ず勝つ」
心からそう思います。
ウチの会社も常にそうあろうという信念で社員がつながっています。
これからもますます頑張ろう。


この研究会は残念ながら今回が最終回だそうです。
最後に参加できてよかった。。

ただ、「続けてほしい」という声が非常に多いそうなので、
何らかの形でリニューアルして再開するよう検討中だそうです。

僕も続けてほしいです。
ぜひお願いします!


社内ブログ・社内SNSがBtoC生まれのおもちゃなんて時代はもうおしまい。

企業という全く別の環境に適合させて、「人」と「情報」という重要な要素を
活性化させる企業のコア要素になっていきます。


みんなで知恵と経験を出し合って、世の中をひっくりかえす価値を創り上げていきましょう!


コミュニティ・エバンジェリスト

SNSなどに代表されるウェブコミュニティ。
その広がりと活性化に必要な要素の一つとしてエバンジェリストの存在があると思います。

エバンジェリストとは、もともとキリスト教における福音伝道者の意味で、転じて、特定の製品における熱狂的な信者で、その良さを他にも伝えようとする人のことです。最近ではIT企業なんかの肩書(自社製品啓発の役目)にも使われてたりしますね。

特にコミュニティ立ち上げ初期のころは、エバンジェリストの数や質が大きく影響してきます。

ちょっと定義などは異なってくるのですが、戦国時代の日本においてキリスト教というコミュニティを広めたアノ人もエバンジェリストと言ってよいでしょう。

そう、フランシスコ・ザビエルです。

ザビエルは日本において約2年間布教活動を行うわけですが、言ってみれば、そこは完全アウェイな土地。言葉も通じなければ、元来のキリスト教徒なんて一人もいない。しかもまずは布教活動自体の許可を得るところから始めないといけません。

そんな環境でコミュニティを広めるためには、大変な努力と忍耐が必要です。

コツコツと協力者を増やし、そして、並々ならぬ尽力の結果、戦国時代後期にはキリスト教徒の数は約70万にまでになります。

・当時の日本の人口が3000万人程度
・インターネットどころか電話すらない時代

コミュニティづくりにかける情熱がどれだけ強かったのかを思い知らされます。まさに、最強のコミュニティ・エバンジェリストと言えます。

現代はその時代から比べると、コミュニティ伝播がしやすい環境です。ユーザーが選ぶことのできる他の選択肢も多いということを除けば。

450年以上も前に、一大コミュニティの基礎を築き上げたザビエル。
その軌跡と実績に、学ぶべきものは多いと思います。

EGMセミナーに参加してきました

社員発の情報や社員そのものの情報を「外部では得られない自社活用に直結するメディア」としていく
EGM(Employee Generated Media)を研究しているenNetforumによるEGMセミナーに参加してきました。


数年前から先進的に社内ブログ・SNSを導入し、運営を試行錯誤しながら、「社員の利用促進→価値の体感→利用の定着→協業促進・イノベーション創発・企業文化革新」といった価値の体現に成功したそうそうたる大企業が自社導入の試行錯誤の中で見出したポイントを披露するといった内容でした。
(4社が自社事例について講演を行い、その後有識者によるパネルディスカッションという構成でした)


「EGMはこうだから素晴らしい。こんな価値が実現されるであろう」といった理想論だけでなく「各社の実例、苦労したポイントにどういった工夫をすることで乗り越えたのか、乗り越えてみて見えてきたこの先の目指すべきところ」などの生の声を聞くことができて、このテーマを追いかける身としても非常に勉強になるセミナーでした。


全体として強く感じたことは
「このテーマは単なる福利厚生などではなく、人材活用や経営判断、イノベーションが生まれやすい改善し続ける組織文化の醸成、といった企業にとっての重要な課題への取り組みである、という認識がアーリーアダプターだけのものではなく一般化してきている」ということです。

そして、それを後押しする成功事例が着実に増え続けて、様々なパターンに対応できるだけの運用ノウハウが集まってきている、という実感を覚えました。

このような実例や実ノウハウに触れる機会が増すことで、「今後確かなものになれば導入したい」と考えている企業が安心して取り組めるようになるのは素晴らしいと思いました。


以下に心に響いて書き留めたことをまとめてみます。
(主観も交じっていますので講演者の意図と外れてしまっているかもしれませんがご了承ください)


★EGMとは
・「みんなの意見は案外正しい」←EGMは群衆の叡智を導く
・EGMは人(人のつながり)と情報(集合知)で構成される
・EGMを形成するための道具が社内ブログや社内SNSである(現状)
・道具があることで個人の中に閉じ込められた経験や思考が引き出され、流通し、活用される
・ただし、本当に重要なのは道具ではなく「それを使って何をするか。どこに導くか」という運営
・運営の中でも特に初期の目的設定が重要
 何を実現することをゴールとするかを決め、周知することさえしっかりやれば、後は微調整で済む
・EGMとは単なるシステムの導入ではなくサービスである。
 (導入してお終いではうまくいかない。継続的に「状況把握→適切な対応」をすることで社員を導ける)
・EGMはイノベーションを起こしやすくするプラットフォーム
・EGMはBI(ビジネスインテリジェンス)的な活用に使われ、必要不可欠な経営ツールとなっていく。


★運営のポイント
・「なんとなく」導入しても「なんとなく」うまくいかない
 ←目的を定め、それに向かって動きやすいように導くことが大切
  (ビジョンを定め、行動ガイドラインを策定して周知することで使う側も動きやすくなった)
・利用者と同じ目線で運営する
 社員にとってのメリットを体感してもらうまでサポート。一度体感すれば継続的に利用される
・「ネット上のタバコ部屋」
 社員の生の声や新しい発想はリラックスした環境から生まれる
・現実のどのアクションに結びつくための施策なのかを意識する
・オープン初期の雰囲気作りは重要(パイロットメンバーに意図的に理想とする使い方をしてもらう)
 社員はマニュアルを見ないで他のユーザーの動きをまねすることから始める
・炎上してもほっておく(実名なのでそれほどひどいことにはならない)
 経営批判も同様。むしろ様々な角度から議論されて社員の理解度が深まるのは歓迎
 匿名掲示板を利用している企業でも同様。言うべきことが出ることの方が重要。
・業務で必要なことと結びつけることで意識せずに習慣化
 (備品予約したついでに目に入った盛り上がっている記事を読み、価値を体感したらそれからは使い続けるように) 


★社員が感じた導入後のメリット
・分らないことを質問すると誰かが答えてくれる(どこにどんな有識者がいるかわからないもの)
 それぞれが60%の回答でも複数集まって問題は解決
・有識者の考えていることがわかって勉強になる
 (思考プロセスを学ぶことこそが成長につながる)
・趣味のコミュニティがキッカケで見知っていたので、業務で協力をお願いしやすかった
・違う部署の社員と話すキッカケができ、いろいろな刺激をもらえるようになった
・熱い想いを持っている人がいることを知り、会社が好きになった。やる気が出た。
・いろいろな側面からの議論によって1つの物事をいろいろな角度から咀嚼できた
・他の社員の感情を感じ取れて、社内の雰囲気がわかるようになった
・経営層のビジョンがよくわかるようになった
 経営計画について一般社員が議論を始め、社長もコメントで参加。キャッチボールで理解深まった
・なんとなく続いていた有意義でない慣習がなくなった
 世論が集まったことで上層部が動いた


★イノベーションを起こすために
・偶発性を与えてあげるのも大事
 同じテーマだけを追いかけるより意外なトピックからヒントを得ることも多い
 元来イノベーションとは突拍子もない既存物の組み合わせであることが多い
 記事をキーワード解析して関連する記事や人、コミュニティをお勧めする取り組みをしている企業も
 一見無駄に見える会話がつなぎになって最終的に革新的なひらめきが生まれることもある
・ファシリテーターがフェーズに合わせてサポート(アイデアが出てからビジネス化されるまで)
 アイデア出始め: フォーラム、メールでの参加呼びかけ
 アイデアブラッシュアップ: 議論方向付け、役割分担の提案
 ビジネス化: リアルなmtgを設定、ワークを割り当てる
・コミュニティリーダーの役割も重要
 適切な人選と運び方(各分野のエキスパートの知を融合) 


★各社の事例情報まとめ
・NEC社
 グループ15万人の誰もが閲覧可能
 閲覧者数17000人
 投稿者数2200人
 2004年9月にスタート
 ユーザ参加型の運営
 ボトムアップで開始し、口コミで利用が広がった
 現在はトップマネジメントも参加
 組織・プロジェクトでの利用が急増中
・NTTデータ社
 登録数6200人
 2006年4月にスタート
 周知せず、口コミのみで増加
 開始後2日間で1000人、4日間で2000人が参加 
 アクティブメンバー数(3日に1回ログイン)1700人
 1日1回ログインするユーザーは1000人強
 コミュニティ数800(業務系とプライベート系は半々で推移)
 1日に100~150程の投稿
・ジョンソンエンドジョンソン社
 150人(営業120人+マーケティング・トレーニング30人)
 120名の営業はSOHOが中心(ほとんどオフィスに来ない)
 2001年12月スタート(2005年にブログなど集合知の要素を追加)
 匿名掲示板などの採用がユニーク
 (個人ブログ、チームブログ、コミュニティ、イベントカレンダー、エッセイ、日報などをポータルに集約)
・日立コンサルティング社
 目的は人的ネットワーク形成と知識創発基盤の構築
 ユーザー数4500人
 開設後一ヶ月で1500人超える
 ユーザー招待を期間限定にしたことで結果的に誘い込み効果があった
 1日に100件の投稿、400~500のコメント
 コミュニティ数300
 人気のある日記は1日300~400以上のアクセス数
 1つの日記に20件以上のコメントがつくこともある


今回のセミナーを通じて改めて、
・導入した後もお客様と共に舵取りをしていく運営コンサルティングの提供
・情報が出た後にどのように流通させて企業としての価値にまでつなげるかを意識したプランニング
・一度価値を体感すると使い続けてくれるユーザー社員に、いかに最初の体験に辿り着きやすいシステムとするか
に特化した戦略は間違っていなかったとも実感できました。
今後も真にお客様に価値を届けられるサービスを提供していこうと心新たにしました。


社内においても、同じ志を持った方の存在を知ったり、触れたりできるとめちゃくちゃモチベーション上がるし、議論できたらすごい相乗効果が生まれると思います。
こんなことが生まれる企業環境なのかどうかって、長期的にはものすごい成果の差につながっていくのではないでしょうか。


こちらの研究会は社内ブログ・SNS導入企業の参加を募集しておりましたので、
「導入したがうまくいっていない」「さらに高みを目指したい」という方は
定期的に行われている議論の場で率直に感じていることを相談されるのもよいと思います。
これだけの有識者、経験者が集う会合ですから、何かしらの答えが見つかるかもしれません。


5W2H分析による、社内ブログが失敗する理由

かなり多くの企業がすでに社内ブログ、もしくは社内SNSを導入し、社員一人一人の考えを企業全体で活かそうとしています。

しかし、そういったツールが社員に満足に利用されないまま、失敗に終わるケースが多々あります。ツールとしての仕組みは素晴らしいものがあるのに、なぜこういったことが起きるのか。様々な考え、意見があると思いますが、解り易いように「5W2H」にて分析したいと思います。

ちなみにここでの「5W2H」は、以下の項目で定義します。

「Who」 「When」 「What」 「Where」 「Why」 「How」 「How much」


①Who

まず1つ目。日本語で直訳すると、「誰」になります。
これは「他の社員も書いてないから書きにくい」「批判されるのが怖い」などの、他人との絡みが原因な失敗理由です。

匿名ではなく、多くが実名で行われる社内ブログの場合、その性質が書き込みの敷居を高くしてしまうケースがあるのです。「上司に見られるのが・・・」とかもそうですね。


②When

どんどんいきましょう。次は日本語で「いつ」。
そのまま、「ブログを書く時間がない」という失敗原因です。特に営業マンなど外に出ることの多い社員は、腰を据えてブログを書くこと自体が難しい場合が多くなります。

1つのエントリーを書くのに平均30分以上かかってしまうブログは、その時間をいつとるのかも考慮して導入・運営を行わないと意味がなくなってしまうのです。


③What

お次。直訳すると、「何を」となります。
つまり、コンテンツとしてどういった内容を書けばよいかが分からないことを表します。

そう言うと、「なんでもいいから」と答える人もいるのですが、「なんでもよい」ほど人の行動を縛るものもありません。自由であるがゆえに一歩が踏み出しにくいのです。ある程度のお題やテーマが決められる方が、社員としてもブログを書きやすいのです。


④Where

4つ目。「どこに」を表す言葉。
社内ブログは書くだけではありません。他人があげた記事を閲覧するのも楽しみの一つです。

しかし多くの社内ブログは「新着記事」以外に、その情報のありかをナビゲートする機能が備わっていないものが多い、つまり、書いても「どこにあるかが分からず」他人が見つけられない。

結局、新着か知り合いの社員のページを見るしか情報を探す明確な手段がないのです。こうして書いたエントリーが人に見られないことで、書き手のモチベーション低下につながるのです。


⑤Why

さて、後半戦。「なぜ」。
これは導入担当者のアナウンス不足からくる、社内ブログを導入する目的が伝わっていないケース。

企業それぞれ、業務の効率化だとかコミュニケーションの活性化だとか、目的があって導入をします。しかし、それが社員に明確に伝わっていないため、書くべき内容も見いだせず不活性化するのです。


⑥How

6つ目。ここでは「どのように」と訳します。
社内ブログの機能には、非常にややこしい操作を要求するものも存在します。第一印象で「難しそう」と感じてしまった社員は、その後、戻ってくることはほとんどありません。

簡単、手軽に操作できる仕組みをもつことは、社内情報共有ツールに求められる重要な条件です。決して、「どうやって使ったらよいかわからない」ということにならぬよう、注意が必要です。


⑦How much

ラストです。なかなか日本語にしにくいのですが、「いくら?」すなわち「価値は?」と言い換えます。結局のところ、企業が社内ブログを導入する目的は多々あれど、それは社員には無関係です。いや、無関係は言いすぎですが、問題は社員にとってのメリットが何かが明示されていないことです。

例えば、社内ブログを導入して売上が伸びる、それは会社のメリット。しかし、自分の時間を割いてエントリーを書く社員は、具体的に何を得ることができるのか?業務上のメリットなのか、インセンティブなのか、はたまた他の社員からの感謝なのか・・・形態は企業ごとに違えど、しっかりと社員にその旨を伝えておかないと、動く価値が見出せません。


以上、7つの原因にまとめてみました。
こういった失敗原因を考慮せず、ただツールを導入すれば社員は使ってくれる、と考えると大変なしっぺ返しを食らってしまうことになります。

大事なのは、ここから。
どうすれば情報共有が活性化するのかという施策を明確に打ち出すことです。機能面、心理面、文化面、、、さまざまな切り口で対策を練る必要があります。