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エンタープライズ2.0研究室

こんな情報が流れたら

「このニュースはウチにとっても大きな影響あるよね」

「それってこれこれこういうことですよね。本格的に検討したいですね」

「システム的にこんなメリットがあると同時にこんなデメリットがあると思います」

「営業としてはこっちの方向に持っていきたいんだけどなあ」

「そうそう。最近お客さんからこんな要望多いんですよ」

「最近のお客さんの意識はそうなのか。じゃあ次の開発の優先度もちょっと考え直さないとな」


イントラnewsing内で生まれるディスカッションのひとコマです。

情報感度の高い社員が気づけるニュースをみんなで共有できることも有意義なのですが、
それ以上に大切なのは、
「そのニュースをどう噛み砕いて、どう自社に活かして、どう今の業務に活かすか」
を、いろいろな立場だからこそ気づける視点を持ち寄って何らかの「解」に近づいていけることなのです。

上記のような会話は、現状ですと、現場の担当者間だけで生まれては埋もれているのではないでしょうか。
それってもったいないですよね。

このやりとりを他の多くの社員が読んで「なるほどね。そういった視点で見ることは大切だなあ」
と感じ、今後の自分の情報への取り組み方が変わることって非常に重要なことだと思います。
当事者間だけで終わらずに、他の同僚、今後入ってくる新入社員がこのような現場の生の声を
取り入れることで、情報判断レベルを向上していけるのです。


これは、情報という道具を共有することだけに意識がいっていた過去のナレッジシステムとは異なり、「情報の扱い方」を共有しあうことで、道具を使う社員側のパワーアップを目指す、画期的なコンセプトです。


このような「活きた現場知」を流通させ、社員が100%の力を発揮しながら向上していける、
環境の作り方をご案内するセミナーを開催させて頂きます。


『社内ブログ/SNSの失敗事例から学ぶ!導入担当者のための情報共有ツール運用術』

開催日時 2008年1月30日(水) 15:00~17:00

詳細はコチラです。


ご興味のある方はぜひご参加ください。

ゼロベースの発信は敷居が高い

国民性の違いをうたったジョークに、以下のようなものがあります。

ドイツ人が発明し、
アメリカ人が製品化し、
日本人が小型化・高性能化する

なかなか面白い言及です。
日本人は「無」から何かの価値を生み出すよりは、すでに存在するものに価値を付け加えるほうが向いている、といった意味にとれます。

上記のジョークは、全てがそういい切れる訳ではありません。が、確かにゼロベースで物事を考えるよりは、何かしらのヒントをもとに行動したほうが、さまざまな点でメリットが生じます。

いわゆる社内情報共有についても同じことが言えます。社内ブログや社内SNS・・・情報発信の場のみ与えられても、利用のためのナビゲーションがしっかりされないために、活発な情報交換がされないわけですね。

その解決策の一つとなるのが、「1次ソースを元にした2次的発信」です。すでに世の中にある情報、つまりニュース・専門家の意見・成果物・過去の事実、などを参照し、自分の考えや意見を述べる方法です。ゼロベース発信のみではなく、引用・参照発信の仕組みを取り入れることで、情報流通の流れは画期的に活性化します。

極端に例えてしまうと、
「テレビ番組」を制作するのではなく、「昨日のあの番組観た?」と会話に出すこと。

どっちの敷居が低いかは一目瞭然でしょう。

届けたい価値

読んでいた本の中でふと出会った一節。

「母が死にました。
 何も親孝行できなかった。
 いるのが当たり前だと思っていた。
 もう少しやさしくしてやればよかった。
 肩のひとつでも揉んでやればよかった。
 100円ショップで買ったカーネーションを喜んでいたなあ。。
 どんべえが好きだったなあ。。
 バナナももみじまんじゅうももう食べさせてやれない。
 最後の言葉が「早く帰ってきて」だったなあ。。」


効いた。。


決しておろそかにしてたわけじゃないけど
「まだ絶対ないだろ」って感覚でいた自分にハっとしました。

ここで気づかせてくれてありがとう。
電車の中での意図せぬ出会いに素直に感謝しました。

自分の今の状況では気づきにくいもの、
自分の世界だけでは気づくのに時間のかかるもの、
どんなに時間をかけても自分の場所からは気づけないもの。


それらに出会った時、私たちは大きな変化をもらったことになる。
「ありがとう」と素直に感謝できる。
それほどの価値の出会いをもらったということ。


私たちが今世の中に届けようとしている価値とはそういうことなんだ。
集合知によって、個人の限界を超えて、
感動モノの出会いが流通していく仕組みを創るということなんだ。

枝も大切だけど幹を忘れずに明日も頑張ろう。

情報の「双方向性」に関して

企業内情報共有についての社内担当者からヒアリングを行うと、双方向(インタラクティブ)な情報発信を実現したい、という要望が多くあります。

ただ、この「双方向」というものの捉え方が間違っているため情報共有が失敗するケースがあります。解説のため、簡単なイメージ図にしてみました。


◆双方向=「会社」と「社員」

WS000037.JPG

多くの方が持っている双方向性のイメージはこちらの図になります。トップダウン型の徹底事項・周知事項の発信だけでなく、ボトムアップな情報発信を狙い、社員一人一人の発信機会を高め、ナレッジを共有財産として蓄積するイメージですね。

この図で表す双方向性には重要な要素が欠落しています。それを次のセンテンスで紹介します。


◆双方向=「会社」と「社員&社員」

WS000038.JPG

欠けていた要素とは、社員と社員の関係性です。ボトムアップで発信された情報は、会社ではなく、まず他の社員が利用するものなのです。当たり前のことですが、この点が考慮されていない失敗が多くあります。情報蓄積のシステムは存在するが、情報活用のための仕組みを持っていない、ということです。

例えば社内ブログや社内SNSなど、社員が情報を投稿することはできても、そこに溜まった「価値」を社員が活用できていないケースがほとんどです。

あるべき情報の双方向性を理解できれば、導入するシステムに必要な機能、システム運用の際に必要となる施策が、おのずと見えてくるはずです。

2008年はこれをやる!

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
昨年は皆様に助けられながら、本当にめまぐるしくて刺激的な1年を過ごさせて頂きました。
誠に有難うございました。

本年も思いっきり挑戦し、思いっきり転んで、来年の今頃には「今年もこんなに変化したなあ」
と胸を張れるように過ごしていきたいと思います。

そんな今年の目標は、何と言ってもプロダクトマネジメントの実践です。
昨年肌で感じた市場の状況を元に、しっかりと戦略を立てて、PDCAを計画的に実施していきます。

中でも、力を入れたいのが「製品が改善され続ける仕組み作り」です。

私達には「世の中にこんな価値を届けたい」という情熱とビジョンがあります。
しかし、それだけでは自己満足のモノになりかねません。

プロダクトアウトだけの視点では、イノベーションが生まれやすい反面、
実際の現場にはフィットしないものになりやすい傾向があります。
例えどんなに理論上画期的な機能であっても、現場で活かされなければ、
お客様にとっては価値は無いも同然です。

かと言って、現場のニーズを元に製品開発をするマーケットインだけの視点では、
現状の細部に捉われてしまい、抜本的な改革を起こしにくいという傾向もまたあります。

お客様の課題を革新的に、かつ現実的に、解決できる製品を開発するためには、
両者の視点をバランスよく持ち続けることが大切です。

そのためには、お客様との接点を「意識する」だけでは不十分です。

各企業の運営担当者の方々が気軽に相談しあったり、成功事例を共有できる場を用意するなどして、
現場の貴重な気づきやノウハウが自然と流れて活かされる仕組みを作る必要があります。

私達は「集合知」をメインテーマとして活動しているのですが、
常々、知につながる気づきというのものは「そもそも立ち位置によって得られる種類が異なるもの」なのだなあと実感しています。
現場のちょっとした変化に対する気づきは現場社員にもたらされますし、
もっと広くビジネスを捉えた時のマクロの流れに対する気づきは経営層にもたらされます。
この種類の違う気づきは、どちらかが欠けても優れた活動には結びつきません。

製品開発も同じです。
作り手の立ち位置だからこそ気づけること、お客様の立ち位置だからこそ気づけること、
どちらの視点も本当の価値につなげるためには必要不可欠です。


自分達のビジョンに誇りを持ちつつ、過信することもなく、
「時代に合わせて、本当の価値を追い求められる仕組み作り」を目指して頑張ります!

情報の通り道

社風などを表現するときに、「風通しの良い職場」というケースがあります。
意味としては、社員がしっかり自己主張でき、不平不満の少なそうな職場、という感じでしょうか。

社内情報共有についても、この「風通し」は重要なものになります。
それはまさしく、部屋内の換気を行うイメージをしてもらうとわかりやすくなります。

・入口のドアのみ開けて、空気の入れ替えを行う場合
・入口のドアと、部屋内の窓を開けて、入れ替えを行う場合

上記2つのうち、どちらの換気方法が、より効果が高いかは言うまでもないでしょう。

mado.JPG

社内情報共有を行う場合、まず考えることはその情報の蓄積場所を構築することです。
主にシステムを用意するわけですが、ファイルサーバーや社内ブログ、Wikiなど様々あります。

しかし、蓄積場所(=ここでは部屋)に情報をためる一方では、情報流通(=空気の流れ)が起きにくく、情報活性がしにくいのではないかと考えます。上記図のイメージですね。

簡単に言うと社内情報共有には、部屋の「窓」の代わりになる「何か」が必要になるのです。

直接的に考えるのであれば、古くなった・不要になった情報を自動的に削除する仕組み。他にも、情報のランキング化や部屋自体をフィルタとして利用するシステムなんかもありでしょう。

結局は、溜められた情報を活用・利用するための機能を「窓」とするのが実利的です。空気の通り道を何パターン作っておくか、また通り易い形状に部屋をレイアウトできるか。これが情報を上手く循環させるためのポイントの一つとなることは間違いないでしょう。

また、窓が開いていない部屋には風が入りにくい。
つまり活用手段が明確でないシステムには、情報自体も蓄積されにくいのです。

情報の蓄積が自動化しておらず、人の力に頼る点が大きい社内ブログや社内SNSなどは、この点の考えを盛り込み運用していく必要があります。見合った「窓」の準備を忘れずに。

社内情報共有成功の鍵は「1:9:90の法則」

ウェブ活用におけるユーザーの行動は、情報発信意欲の極めて高い1%の「発信者」、発信された情報の周辺でコメント・評価などのコミュニケーションを取る9%の「コミュニケーター」、それらの情報を読むだけにとどまる90%の「ROMユーザー」の3層に分かれる傾向があります。

これを「1:9:90の法則」といいます。ウェブ上に出現した情報は、この法則に従ってこそ活性化し、多くの人の目に留まることになります。逆に法則から外れた流通経路をとった情報は、人の目にとまらず流れて消えていきます。

このことは昨年良く騒がれた「ウェブコンテンツの炎上」をあてはめて解説してみると良く解ります。2チャンネルで祭りになる状態で考えてみると。。。

◇炎上するべきネタを見つけ、投稿する人間が「発信者」・・・全体の1%
◇ネタに書き込みを行い、盛り上げを行う人間が「コミュニケーター」・・・全体の9%
◇盛り上がっている様子を閲覧するだけの人間が「ROMユーザー」・・・全体の90%

また、ネタ元のさらに細かい情報(炎上の中心人物の個人情報など)がもたらされると、同じ経路を辿って情報活性がおこります。そして、「新しいネタがなくなる」OR「騒ぐ人間がいなくなる」OR「誰も興味を示さなくなる」というどれかの状態になれば、事態は収束し騒ぎは沈静化します。

この3層は循環の関係性を持っており、「スパイラル」によって情報が流れ、「スパイラル」によって活性化の成否が決まります。これを図に表してみます(クリックにより拡大)。

3層のうち、どこか1層の要素でも足りなくなると、そこから情報が不活性化します。同じ図ですが、例えば情報を閲覧する人間(ROMユーザー=90%)の割合が著しく低下すると、情報を投稿する人間(発信者=1%)のモチベーションが下がり、発信される情報が少なくなり、コメントで盛り上がる人間(コミュニケーター=9%)も離れていきます。すると、もちろん閲覧者も減っていく・・・というように情報が流通しなくなっていきます。


それぞれの行為が、前の層の行為に依存している関係性です

この「1:9:90の法則」はエンタープライズ領域、つまり社内情報共有にも適用されます。社内ブログ・社内SNSを導入したが、上手くツールが使われず活性化しなかったケースでは、この「1:9:90の法則」を考慮していない場合が多くあります。

◇記事だけが存在すれば、活性化すると思っていませんか?
◇投稿者目線にのみ偏ったシステム(WYSIWYGだけは充実している等)になっていませんか?
◇一番割合が多い、ROMユーザーのことを考えたシステムになっていますか?

そして、社内ブログ・社内SNSなどに代表される「エンタープライズ2.0ツール」にとって、この「1:9:90の法則」は情報流通量にも適応されます。なぜなら一般に開かれ、利用者数が定まらないウェブサイトと違い、社内情報共有のツールには、それを利用する社員数という物理的上限が存在するからです。その組織にとって情報量が多すぎても少なすぎても、情報共有は成功しません。

1%の元情報に対して、9%の補足情報がもたらされ、90%の参照情報となるのです。

つまり、「ユーザー層と情報量の2面」において、この法則を上手く利用していかねばなりません。社内情報共有を成功させるためのポイントの1つとして御理解下さい。